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モノ造り日記

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2001年6月2日(土) 暗黙の了解/見本誌入手/やぶ蚊出る


●どでかいやぶ蚊に鳥肌立つも見知らぬ花にまた惹かれ庭に分け入る●

■見本誌届く

 土曜日だというのに、日経BP出版局のY氏が刷り上ったばかりの書籍2冊の見本誌を15部ずつ抱えて持ってきてくれた。本を書く者にとって、本を開いてインキの臭いを嗅ぐ瞬間は、なんとも言いようのない満足感を味わえるとき。すぐに届けてくれた気遣いに感謝する。夜に待ち合わせ、彼と赤坂探検に出た。

■全力疾走をしない暗黙の了解なんて最低

 大リーグには、面白い暗黙の了解がある。点差が大きく開いているときに、勝っているチームが盗塁しても、盗塁としては記録されず、フィルダース・チョイスとして記録される。その理由はこうだ。
 大量リードされたチームの一塁手は、一塁にランナーが出ても、守備に集中するために塁から離れた位置に守りにつくことが多い。そのため、一塁ランナーは塁から大きくリードでき、簡単に盗塁ができる。ランナーは二塁に走っても構わないが、守備側がランナーをアウトにすることを選択しなかったという意味で、フィルダース・チョイスとして記録される。というわけで、ランナーが盗塁すると、ブーイングを受けることになる。なぜなら「フェア−じゃない」からだ。
 翻訳を仕事にしている人はよくご存知だと思うが、アメリカでは「フェア−かどうか」が物事の判断基準となる局面によく遭遇する。ルールとして明記されていなくても、フェア−かどうかで判断される。

 日本のプロ野球の盟主、巨人軍にも暗黙の了解があるらしい。点差が大きく開いているとき、勝っているチームのピッチャーが打席に立ったときは打っちゃいけないし、打っても全力疾走しちゃいけないのだそうだ。こんな馬鹿げた常識があっていいものか。ファンを馬鹿にしている。呆れて開いた口が塞がらない。
 その事件は5月22日の巨人対ヤクルト戦で起こった。ヤクルトは巨人を大きくリードしていた。八回二死、ヤクルトの攻撃。三塁にランナーがおり、打席にはピッチャーの藤井が入っていた。彼はボテボテの内野ゴロを打ち、一塁まで全力疾走した。自分がセーフになれば、もう一点入るからだ。そのプレーが暗黙の了解から逸脱した行為として、巨人軍ベンチから大いにヤジられ、藤井はその情けなさに涙した。

 イチローの活躍で大リーグ中継を観ることが多くなったが、ベースボール・ゲームを観戦する楽しさを感じる。野球の楽しさを潰す巨人軍のトップの考え方は好きになれない。

■やぶ蚊、恐るべし

左手に食った三連発。シビレルほど痒い。「ウナコーワA」をすぐに塗る。カユミは少し引くが赤みとれず。やぶ蚊の白と灰色の縞模様を見るとゾッとする。が、あの音も無くスーと近づいてくる動きと姿はかっこいい。


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