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2002年1月31日(木) 日が伸び始めた頃の寒さが一番厳しい


朝陽あたる青山墓地

●何を思って歩くのか。柿色の朝陽をあびて散歩する●

■思い
 思いはすぐに届かない。しかし、思いがなければ届かない。思い始めると何かが変わる。多分、自分が先に変わるのだろう。そうして周りに変化の連鎖がつながっていく。思い続ける自分がいれば、必ず思いは届くはず。なえてしまえば楽だが悔いが残る。

■デザイナーの仕事
 夕方、書籍のレイアウト・フォーマットができたよ、とARデザイン事務所から連絡が入る。五種類準備されていた。大胆な余白、なんとも言えぬ文字組み。ウッ、ウ〜ム、こうくるか、と、今回もうなる。

■ともだち
 有田焼きの地から数年ぶりに電話があった。りょうさん(岩松了)の芝居、最近面白くないって書いてたけど、どういうことだ? という。ひとしきりやり取りをした相手とは、二十数年前の同じ頃、東京で彼らとつるんで飲み歩いていた。りょうさんの携帯教えるから、直接話せば、などという。

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バー『ル・パラン』

●午前2時。誰もいなくなったバーで“SCOTTS”を飲む●

■ル・パラン
 珈琲が京都から届いた。深煎りのモカ・マタリとマンデリンを持ち、夜の新宿へタクシーを飛ばす。バー『ル・パラン』は二千円弱の距離。「探偵社」という怪しい看板が白く冷たい。その地下に潜っていくと、『ル・パラン』には先客が何人かいた。珈琲、映画、タバコ、酒、女、絵画、ファンタジー、カメラ、そして、また映画、タバコ…。初めて顔を会わせた者たちと言葉遊び。今日の主役は、本多さんがシチリアで仕入れてきたばかりという枯れたバーボン、そしてシェリー酒樽で寝かせた薫り高いスコッチ。屈折した人間ばかりが集まる店かもしれない。午前2時過ぎに辞す。

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