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2002年2月12日(火) 会議の日は元気でなくちゃ


グエル別邸を守る鉄製のドラゴン

●顔、疲れませんか?●

■待ち合わせは永田町4番出口
 正午過ぎ、預かった原稿を持ち外出。
 永田町4番出口でイラストレータS嬢と待ち合わせる。すぐ目の前は平河町交差点。青山通りに沿って、自民党本部や衆参両議院の議長官邸などねずみ色をした建築物が立ち並んでいる。交差点の一角に「マクドナルド」の赤い看板が見える。異様に目立つ。
 その前にS嬢は立って待っていた。あらら、待たせてしまったか…。早めに着いたという彼女は、店で珈琲を飲んでいたそうだ。開口一番、彼女は言った。「マックに背広姿のおじさんたちばかりなんて初めて! 別世界に入った感じでしたよぅ」

■ぶりの塩焼き
 知り合いの顔が見えてホッとした表情が面白かった。M編集部はそこから歩いて5分とかからない。玄関でT氏と合流し、軽く話をした後、昼食に出る。戦の前の腹ごしらえだ。
 美味しい焼き魚を食べたい、というS嬢の希望もあり、麹町まで歩く。空気は冷たいが、陽が当たる部分だけは暖かい。冬の名残りと春の兆しが繰り返しやってくるこの時期は、何かにつけ落ち着かない。和食屋は地下にあった。「ぶりの塩焼き定食」を三人とも注文する。
 少し待たされるが、待ちくたびれることはなかった。板前二人の動きに無駄がない。職人の仕事ぶりに皆うなり、頭の中はこれから味わうことになる料理でいっぱいになる。食して更にうなった。「昼間からこんな贅沢をしていいんでしょうか」と、S嬢は言った。ランチですよ、と応えるT氏。
 昼食後、喫茶店でS嬢の作品集を見せてもらう。T氏は、ぜひうちの雑誌で使わせてほしい、満足そうだった。

■宿題を残さない打ち合わせ
 次の打ち合わせが迫っていた。午後3時。預かっていた原稿を渡している余裕がない。しかたなく、皆と別れタクシーで四谷三丁目のG出版社へ向かった。1メータで着く。
 書籍はツメの段階に入っているため、打ち合わせは長くなるな、と覚悟していたが、果たして終わったのは午後6時を回っていた。担当編集者K女史の集中力は凄い。
 出されたお茶が手をつけないまま冷たくなっていた。グッと飲み干す。ハーブティだった。

■疲れた顔を見せるとは情けない
 預かっていた原稿を届けるのが遅くなり、少し焦った。半蔵門まだタクシーを飛ばし、I編集部へ届ける。
 「川口さん、どうしたんですが、顔が疲れてますよ」と、K女史に言われる。アヤヤ、と我に返る。迷惑をかける側も精神的にダメージを受けているが、迷惑している側はもっと大きなダメージを受けている。遅くなって迷惑かけたときは、こちらから元気を提供しなきゃいかん。
 渡すのが遅くなってしまった侘びを入れ、ガハハとひとつ笑い話をかまして早々に辞す。昼間に旨いもの食べたくせに、疲れた顔を見せるとは情けない奴。

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