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2002年4月11日(木) 打ち合わせの日 |

●つい立ては不要だ。肝心なものが見えない●
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■彼と再会したのは13年ぶりだった。大きなプロジェクトを率いるリーダーにS氏は成長していた。■「お久しぶりです」と軽く挨拶をすると、彼はスタッフたちを紹介する。企業人としての落ち着きと、みなぎる自信が見て取れた。■彼が入社して一年後、私はその会社を辞した。そして今日、久しぶりに彼と再会したのだった。■小柄な彼の横顔を見ていたとき、あの言葉を思い出した。とても意外だった。■「テクノロジーとクリエイティブの融合を目指したいのでこの会社に入社しました」 アルダスを立ち上げマクロメディアに移った手嶋雅夫(元)社長も、以前、同じようなことを言っていた。■ずっと新鮮なまま、記憶の片隅に残っていたあの言葉は、S氏が言った言葉だったのかもしれない。きっと、そうだ、という気がした。■1時間半で会議終了。埋めがたいギャップを感じたのは、私だけではなかっただろう。■しかし、同じ方向を見ていることと、余分な何かを捨てることができれば、面白い展開になることも、お互いに感じ取れたようだった。■芝浦から「大門」の駅まで歩く。曇天の冷んやりとした空気が心地よかった。■大江戸線に乗り「南青山1丁目」で降りる。■外苑から青山墓地の桜並木を抜ける。地面は赤く、頭上は新緑。葉桜だ。朱色の細い枝が、芽吹いた緑に追い落とされ、降り積もった地面を赤く染めていた。発散する桜の香りも、朱と緑に染まっているのかもしれない。■夜は、社内で今後のスケジュールを調整す。「スピード」がキーワード。 |