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2002年5月11日(土) 晴れた週末は野球三昧


●野球三昧のあとは宴に決まっている●

■スコアブックの威力

 雨で流れるかと思いきや、グラウンドは乾き、野球に興じることができた。ブックデザイナーを中心に編成された野球チーム『ブッカーズ』は、今日が今年第二戦。初戦に続き紅白戦となった。試合は最後までもつれる好ゲーム。試合後は初台駅近辺で例によって深夜まで大騒ぎ。怪我もなく平和な一日だった。
 今回、特筆すべきことは、専属スコアラーが自発的に現れたことだ。スコアラーM嬢は、スコアブックの書き方をインターネットを使って独学し、スコアブックのフォーマットをダウンロードし、プリントアウトしてグラウンドに現れたのだった。
 試合が終わってからスコアブックを見せてもらったが、その正確さには舌を巻いた。将棋の棋譜を読むように、打順に従ってスコアブックを読んでいくと、試合の様子が克明に再現される。記録を残すというより記憶を呼び起こすツールとして、スコアブックの威力を再認識させられたのだった。このほかにも打者ごとに打席、安打、打点、得点、ホームラン数が記録され、登板した投手たちの防御率まで割り出されていた。

 M嬢に敬意を表し、スコアブックを見ながら試合の模様を再現してみることにした。とんでもない文字量になることがわかる。関係のない人はとても読めない。見るに耐えないだろう。

■2002年 ブッカーズ 第2戦 試合内容

1
2
3
4
5
6
7
赤組
4
0
1
2
6
0
2
15
白組
4
2
5
0
0
0
2
13


■試合は初回からノーガードの打ち合いを予感させた。

■1回
初回、赤組の1番川畑、2番渡辺がともにレフト前にいきなりクリーンヒット。3番岩下はなんと三球三振で凡退したが、4番塩田の三塁打で、あっさりと2点を先取。続く5番末松はしぶとく四球を選び、1死一三塁。6番藤井がセンターに犠牲フライで1点。続く7番宍田がセンター前クリーンヒットでもう1点。8番に打順を落とされた絶不調村上のショートゴロでスリーアウト。赤組は初回に大量4点を先取したのだった。

スラッガーの二人、岩下と村上が通常の働きをしていたら、打者一巡し、試合を初回にして決めていたかもしれない。

しかし、白組も負けてはいなかった。1番小野、2番花本が連続ヒットで出ると、3番川口はストレートの四球で無死満塁。ここで4番高橋は三塁線を痛烈に破る三塁打を放つ。3点を取り返した白組は、続く5番矢田が四球。無死一三塁と攻撃の手を緩めない。6番岩崎のショート内野安打で高橋が返り同点。7番佐藤のレフト前ヒットを放つも加点できず、続く8番稲葉、9番吉原は惜しくも凡退し攻撃を終えた。

1回を終わって4対4の同点。

■2回
続く2回、赤組は9番島田は凡退するも、10番クミが四球で出ると、1番川畑はまたもやレフトにヒットを放つ。しかし、2番、3番と凡退。走者二人を残し零点に終わった。

2回の裏、10番前田がショートゴロで凡退した後、1番小野が三塁内野安打で出塁。2番花本はライト島田の頭上を狙い撃ってホームラン。あっさり2点をとって逆転する。その後、ヒット2本続くが後続が倒れ2点どまりとなる。

2回を終わって4対6と白組の2点リード。

■3回
3回の表、赤組は4番塩田、5番末松が連続ヒット。無死一二塁と攻め立てるが、7番宍田の二塁打で1点を追加し、5対6と1点差まで追いすがるのがやっとだった。

3回の裏、白組はエラーがらみで一気に5点を奪う。8番稲葉がエラーで残った二死後、10番前田のショートゴロエラーの間に1点。1番小野が三塁内野安打、2番花本のライト前ヒットで1点。3番川口がレフト線を破るホームランで3点。一気に5点を追加した。

3回を終わって、5対11と白組の6点リード。すでに勝負あったかに見えた。しかし、勝負は終わるまでわからない。草野球にはエラーがつきもの。

■4回
4回表、赤組は1番川畑、2番渡辺が際どいエラーで出塁。3番岩下のショート内野安打がまたもエラーを誘って2点が入る。4番塩田がヒットで続き一死一二塁と攻め立てるが、後続が凡退。チャンスはしぼんだが、赤組に行けるぞ、という勢いが戻ったようだった。

4回裏、白組は6番岩崎が四球で出塁するも、後続がピシャリと抑えられ追加点ならず。

4回を終わって、7対11と白組の4点リードで後半戦に入る。残すは3イニングである。

■5回
5回表、白組はエース花本を満を持して投入し、逃げ切りをはかった。この回、赤組が打者12人を繰り出し猛攻撃に転ずるとは、誰も予想できなかっただろう。エース投入で白組は楽勝ムードになっていなかったか。油断大敵である。まず、7番宍田が四球で出た。このあと絶不調の8番村上がセンター前にクリーンヒットでつなぐ。9番島田はショートゴロに激走、野手のエラーを誘って無死満塁とした。10番クミはまたもショートゴロ。慎重に処理する気持ちが裏目に出て悔しいエラー。1点が献上される。ここで、1番川畑がライトに打ち返し2人を迎え入れ、2番渡辺がレフトにヒットを放ち、チャンスを広げた。3番岩下が打った打球は強烈だったが、野手の正面。しかし、またしてもエラーを誘い2点を追加し、4点が入る。なんとか後続を討ち取り二死までこぎつけるが、6番藤井のしぶとく選んだ四球が、7番宍田の2点タイムリーを呼ぶ。都合6点、怒涛の攻撃であった。なんとエース花本から6点をもぎ取り大逆転。

5回裏、白組は1番、2番がまたしてもヒットで出塁。3番はストレートの四球で一死満塁と攻めるが無得点に終わる。

5回を終わって、13対11と赤組が2点リード。

■6回
6回は両軍ともに加点できず、いよいよ最終回となる。

■7回(最終回)
7回の表、赤組は攻撃の手を緩めなかった。4番塩田の2類打に続き、6番藤井のセンター前ヒットで1点、7番宍田のライト前も技ありのヒットでもう1点を追加し、ダメを押した。

7回の裏を白組は15対11と4点ビハインドで迎えた。白組は4回から5回、6回と3イニング連続で無得点。白組ベンチには敗色濃厚の雰囲気が漂っていたのだった。一死後、この日5本目となるヒットを1番小野が放ち出塁。2番花本もすでに4本のヒットを放っていたが、5打席目は内野ゴロで凡退してしまい、二死となる。この日絶好調の3番川口が2本目のホームランをレフトに放ち、2点差まで迫る。ワンチャンスで同点というところまで追いすがった白組だったが、それまでだった。

最後は、バッティング絶不調と自他共に認めるショートストップ村上が、軽快なフットワークでゴロを処理し、ファーストへ矢のような送球。白球が1塁手渡辺のグラブに音を立てて吸い込まれたのだった。ゲームセット、午後5時45分。

■試合結果
試合は赤組が15対13の2点差で白組に勝利。どちらもあっぱれであった。今年は一勝一敗の五分。決着は次回。

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