前回 最新へ 次回

2002年12月31日(火) 大晦日/気圧急降下する東京


●外壁は龍の肌、柱は骨、室内は内臓をモチーフに (カサ・バトリョ、二階)●

■大晦日はいつもあっという間に過ぎる。なぜなら、一年を振り返ってボーっとしている時間が長いからだ。今年もやはり同じだった。編集ジョブを進めねばならんのに、困ったものだ。■毎年、年の冒頭に心することを決める。今年は「そりゃ、あ〜た、愛でしょ!愛」だった。■この一年でどれほど心したのか、どれほど実現したのか、と今日は自己診断するのだった。自分と真面目に対話できるのは、こんな風に改まったときでないとできないものなのだろうか。考えることは重い圧力のかかる作業。苦くもあり、楽しくもあり。
■『カフェ・ドゥ・ガウディ』ウェブサイトの立ち上げ、一緒に旅行した人たちへの対応、芝居の観劇、コンサートに足を運んだこと、アントニ・ガウディが魅了する謎に迫る行動など、満足できることもある。■その実態は興味を強くひかれたことばかり。自分勝手ともいう。■時間の流れに逆らわず、じっくりとやりたいことだけをやり、笑顔で元気良く楽しませてもらった一年だった、という言い方もできる。
■メールへの返事が遅れてクライアントの心象を悪くしてしまったり、執筆すべき書籍を3冊も流してしまったり、フォーマット化されたマニュアル作りに集中できず差し戻したり、雑誌記事の執筆をお断りしたり…。■仕事に関してはまったく“愛”が不足していた。■お蔭さまで、そのツケは今、しっかり背負い込んでいる。笑えない。
■というわけで、今年は1冊も本を書くことがなかった。情報デザインに関わるようになって二十年近くになるが、オリジナル本を書かなかったのは年は初めて。■アントニ・ガウディと写真にうつつを抜かしていたのだから仕方あるまい。まあ、執筆して形にすることを意識的に避けた、というか、本当は書きまくっていたのだが、人目にさらしてはいかんと思った一年だった、と言っておこう。■完璧に狙ったわけではないが、その結果は当然の成り行きだと思っている。■お蔭さまで、金銭的にはしんどいが、別の意味での貯金が腹にたまっている。空腹感はない。

■今年も芸能界には松浦亜弥とBoAという天才が現れた。■休刊する雑誌も多数。■皇居周回週末マラソンが一年間持続するとは思っていもいなかった。■バルセロナで知り合った田中裕也氏は今後の私の人生を変えるかもしれない。■団体ツアーがこんなに楽しいものだとは知らなかった。■音楽の世界も恋さんのお蔭で、また裾野が広がった。■草野球も奥が深い。ソフトボールでは今年の三冠王でMVPと大活躍できたが、とかなり自慢してしまう反面、軟式野球では足を引っ張るプレー続出の大不振と、穴があったら入りたい気分でもある。■…こんな風に、とりとめない思いが広がる大晦日。■あっという間に過ぎてもしかたないだろう。

↑このページの先頭へ戻る


前回 最新へ 次回