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2003年1月3日(金) 双曲線の起点/三日連続の雪、夜は土砂降りの雨


●この双曲線の起点はどこだ? 建築家ガウディの起点はどこにあるのか?●

■連日、昼間は来客、夜は仕事。今日も小雪舞う東京。

■双曲線は2定点までの距離の“差”が一定である点の軌跡のこと。では、2定点までの距離の“和”が一定である点の軌跡は何だろう? それは楕円だ。■双曲線も楕円も、そして放物線も、円錐曲線の一種。円錐に平面が交わって現われれる曲線たち。なぜ、西洋建築はこの曲線に魅せられてきたのだろう。縛られてきたのだろう。■双曲線が多用されたのは、双曲線を引く方法が簡単だったからなのか。そんな問題でないことを願う。■謎は、その双曲線の起点をどこに置いたかだ。建築家は起点が決まらねば設計できないはず。アントニ・ガウディも起点を決めて設計を始めたことだろう。■数年前、コロニア・グエル教会の起点となる松の木が切り倒されてしまった。その暴挙に対して烈火のごとく怒ったのは、スペイン在住のガウディ研究家、田中裕也氏だった。現在はその場所にお印のように小さな松の木が植樹されている。間違いを指摘されて素直に改めるカタルーニャ人気質は大好きだ。■しかし、無残なまでに観光地化してしまった自分たちのコロニア・グエル教会を本当に良しとしているのか。情けないぞ、カタルーニャ人! 母親の胎内は人類共通の財産。それを具現する教会を見捨てる気なのか! きっと、気概ある人が修復してくれるはず。誰もいないなら私が建築家になって修復にあたりたいくらいだ。■切り倒される前の写真と、切り倒された後の写真をたまたま撮影してしまった。そのうち、『ガウディ・ファン倶楽部』にアップしておこう。

■今、「サイモンとガーファンクル」のセントラル・パークでのコンサートを観ながら、このモノ造り日記を書いている。夜中だ。■1967年に発表された“Sound of Silence”を聴いたのはいつだったろう? オンタイムで聴いているはずだが、いつだったろう? 思い出せない。どうしても思い出せない。TVから流れるあのコンサートに魅入ってしまっている。■十代の頃にバカをやっていた仲間から夜中に電話があったこともあり、あの曲のイントロが流れたとき、不覚にも涙をにじませてしまった。■そして、思い出すあの映画。野球部の連中に誘われて平戸の映画館で観てしまった関根恵子の『幼な妻』。PTAがすぐに気が付き観劇禁止となってしまったあの映画と『卒業』が重なってしまう。

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