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2003年1月6日(月) 意外な行動/ガントチャートはモノ造りへの愛の証 |

●外見をつくろう装飾に何か意味があるのだろうか。カサ・バトリョ屋上から見た隣りの屋根●
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■朝まで仕事、午後起床。そんな昼夜逆転生活進行中。■体にも良くないし、午前中の電話に居留守モードを使うのも良くない。そんなこと、分かっちゃいるけどやめられない、というわけではないが、別のモードにシフトするには準備が必要なのだ。■昨日はその準備をすべき日だった。 ■今日は仕事はじめ。それなりに午前中から電話が入ると予測できなくてどうする。居留守はもちろん使えない。そんなふうに準備を怠った日に限って、避けがたい電話、いや、ぜひ出たい電話が入るものなのだ。■午前十時の「Sさんから電話だよ!」で起こされた。 ■え、まさか、と受話器を受け取ると、久々に聞く懐かしい声。一気に目が覚めた。大会社の重役が年初の朝いちに、なんでここに電話をかけてくるのか、電話する相手が違うでしょ、と言いながらも、懐かしさと嬉しさで話し込んでしまった。■実力ある人は突拍子もない行動が当たり前。■お蔭さまで丸一日寝不足だったが、年初から元気をいただき、感謝す。 ■昔々、私は彼からあるところで、組織における問題解決手法を二年ほどかけて一から叩き上げられたことがある。ある会社で私はその手法を実直に実践し、階段を一気に駆け上がり、そして駆け上がり過ぎて、社長の取り巻き連から干されて退社した。駆け上がった後の政治的なせせこましい動きにうんざりした、というのが正確な辞職理由だ。そして自分で会社を起こすことになる。■もうひとつ教わったことがある。それは人との関わり方。■「お前には愛情が足りん。お前は一度知り合った人たちと一生付き合っていこうという気構えがあるのか!」 彼から一喝されたこの言葉は今でも忘れられない。■あなたの人生を変えた言葉は何? 今を支える言葉は何なのか? 年初は初心を思う良い機会。持続するといいのだが…。 ■人にはそれぞれ素養があり、それに従った生き方がもっとも素直な人生になる。というメールがスペインから届く。なるほど、と膝を打つ。■アントニ・ガウディを楽しむソフトを企画したらどうだろう、とも書かれてあった。自然主義志向のソフト。題して「ガウディノロジー」。■コンピュータにべったりでなく、手作業しなければ回答がでないようなことをやらせる。ひとつだけじゃつまらない。感性を喚起するような餌まきが必要。■たとえば、手書きしたり、細工したり、話をしたり、聴いてみたり、味わったり、人間の五感を促すソフトができると面白いね。そんなアドバイスだった。 ■久しぶりに、本当に久しぶりに「ガントチャート」を今日、書いた。おかげで半日が潰れてしまった。ガントチャートとは、縦軸に工程を、横軸に日程を書き、仕事の進捗(しんちょく)を管理する表のことだ。■シンプルな表だが完成させるのは非常に難しい。仕事が完結するまでに必要となる工程を洗い出し、各工程に必要な時間を予測しなければならないからだ。また、進行が遅れたときは、納期を守るために工程を修正することになるが、修正した内容をガントチャートに反映する必要がある。■その反面、ガントチャートを作っておけば、スケジュールを変更する際に全体を見ながら調整ができるので、便利に使える、という大きな利点がある。しかし、いつも現状を反映し続けねばならないので、非常に面倒なのだ。だから、ガントチャートを紙に書き込むときは、鉛筆書きして修正しやすいようにするのだ。アプリケーションもあるが、大きなプロジェクト以外では使い物にならず利用されていないのが現状。 ■各工程にはその工程を担当する人の名前を入れる。仕事が終われば誰が何時間仕事をしたことが残る。時給を乗ずれば経費もはじき出される。工程分析にも使えるほど効果的で優れもののガントチャートだが、修正に手間がかかるのが玉に瑕(きず)。■仕事が順調なときはよいが、問題が続出した場合は(ほとんどがそんな場合だが)、誰が責任を問われるべきかを特定する残酷な資料にも変貌する。■数十人のスタッフが同時進行する仕事を管理する立場にいた頃には必需品だった。しかし、「書籍の執筆」や「書籍の翻訳」といった単工程の仕事に転じてからは、個人用のスケジュール表で間に合うため、面倒なガントチャートは必要ないものとなったのだ。 ■ガントチャートを排除してきた理由は他にもある。出版界にある二つのセオリーがそれだ。第一のセオリーは、スケジュールどおりに上がってきた原稿は面白くない、というもので、もうひとつは、できないものはできない、という造るモノを優先する土壌だった。■しかし、その二つのセオリーに最近、疑問がわくようになってきた。できないものはできない、と言って一年に3冊も執筆する予定の書籍を流しては、やはり情けないではないか。■というわけで、今年からはたとえ一人だけで完結する仕事であっても、ガントチャートを必ず書くことを義務付けることにしたのである。 ■モノ造りへの愛が深まった証拠かもしれない。ホントかいな? |