前回 最新へ 次回

2003年1月10日(金) 熱い思いが人を動かす


●優秀な建築家は優秀なスタッフに支えられている (グエル公園)●

■午後から『横浜赤レンガ倉庫』で開催されている展覧会「生命の建築:ガウディ&ジュジョール」を観に行く。一号館の二階が会場。1月26日(日)までやっている。
■午後3時から1時間行われた説明会が非常に良かった。実行委員長である建築家の入江正之氏が案内人。彼は熱くこう語った。

■なぜガウディがそれまで誰も使わなかった双曲面を建築物に多用するようになったか、分かりますか? ガウディはあることに気が付いたんです。
■地面に棒を突っ込んでぐるぐる回すと穴ができますね。棒を光に置き換えてみると、土を削り取った棒の角度までは、穴の中に光が差し込むことになるわけです。
■窓枠の部分をそのような曲面にすれば、室内に効率よく光を取り込むことができる、それに気が付いたんです。地面の穴の側面は棒でかき回されてできるため、円錐状に切り取られます。それは双曲面だったわけです。

■ジュジョールの建築デッサンは数多く現存します。それを見せてもらったことがありました。完成形に至るまで、彼のデッサンはいろんな試みをやっていました。
■建築家であれば当然のことですが、ジュジョールのデッサンは尋常ではありませんでした。ガウディのモノ造りに対する姿勢を引き継いだのは彼だと言われるのはそのためです。
■私は本当に感動しました。ガウディ作と言われている建築物の中に、数多く彼の労作が塗りこまれていることを知りました。まだ、どこまで関わったのかはほとんど解明されていません。
■ジュジョールをもっと見直すべきだと、このような展覧会を開いたんです。

■ええ話や。

■午後6時から「記念対談」。二時間に渡って行われた。日本を代表する建築家、伊東豊雄氏と藤森照信氏。随所に一流といわれる輝きがあったが、ガウディやジュジョールに関してはあまりにも知らぬことが多く、突っ込んだ発言がほとんどなく、残念ながら退屈だった。
■中央の席に座っていなかったら、途中で席を蹴って外に出るところだった。問題は主催者側にあったと思う。わずかなりでも入場料を取って聴かせるならば、前打ち合わせくらいはやってほしい。どうみても、ぶっつけ本番。いきなり、はいどうぞ始めてください、はないだろう。お二人も面食らっていた。
■ガウディやジュジョールに精通している主催者がそれなりに狙った課題を投げない限り、暴走するに決まっている。18日に2回目のセミナーがある。退屈にした責任は聞く側にもある。出席する前に今回の感想を事務局に送付するのが礼儀だろう。

■『横浜赤レンガ倉庫』から海岸沿いに20分ほど歩き、横浜中華街で友人Kに会う。久しぶりだが、相変わらず。『横浜 聘珍樓 本店』にて午後9時から閉店まで飲む。終電で帰宅。

■朝まで仕事。

↑このページの先頭へ戻る


前回 最新へ 次回