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■目が覚めたとき、「役者を無駄使いすんなよおっ」と口走っていた。「Slapsticks」の脚本がよほど気に入らないらしい。
■とはいえ、あの舞台で圧倒的に存在感のある役者が二人いた。主役の二人、オダギリジョーと、ともさかりえではない。古田新太(ふるたあらた)と山崎一(はじめ)だ。
■物語は、ドタバタ喜劇(スラップスティック)を心底愛した、ある大俳優の話。かつて助監督だった映画館の経営者が回想する過去と、時代の流れから取り残されかけた厳しい現実とが交錯しながら、話が進行していく。その大俳優を古田新太、映画館の経営者を山崎一、若かりし日の助監督をオダギリジョーが演じている。
■古田新太という役者は、いったい何者なのか? TVでは冴えない役柄が多いが、舞台での彼は何度見てもその魅力に惹き込まれてしまう。「役者は仮の姿なんだよ」といつも耳元でささやかれてしまうのだ。あのいまいましいばかりの余裕と感性はどこからくるのだろう?今年も彼を追いかけてしまうのだろう。
■山崎一という役者は、とにかく“間”がいい。滑舌もいい。彼の熟成された演技が劇の流れを作っていた。そういう役回りを的確に演じる彼の力量に感服す。NOVAの宣伝で顔が広まった人だが、あんなにいい役者だとは知らなかった。
■TVドラマ「サトラレ」で好演したオダギリジョーも、思い起こせば舞台でも、いい味を出していたではないか。しかし、彼の持つイノセントな雰囲気、もっと生かせないものか。
■ともさかりえという役者は、なんて品が良いのだろう。NHKの深夜連続ドラマ「ロッカーの花子さん」でもそうだったが、舞台でもあの独特の軽妙さと品の良さは際立っていた。舞台ではキーを握る役どころであるにも関わらず、出番が少ないのは謎。あの役どころであれほど出番が少ないと、集中力を維持するのも大変に違いない、と同情してしまう。
■とはいえ、まな板の上に乗った鯛を料理するのは、誰にでもできること。
■さて、目が覚めた後は歯医者。ベテランの歯科医師はなぜか足がフラついていた。歯をガリガリと削る手は震えていた気がする。それに口元が痛むくらいに手が荒れていた。どうも風邪からくる熱が原因らしい。今日は午後から休診、という。手抜きを知らぬ昔ながらの職人気質が好きで通ってきたが、本日で治療は終了。おかげさまで私の歯は見違えるほど真っ白。
■納期がなければモノはできない。納期を設定してもモノはできない。何があればできるというのか。形にすべき責任感、形にしようとする意志、形にしたい希望。動機、効果、使命。羞恥心、虚栄心、自尊心。損得、金銭、影響力。……
■とにかく、ゆっくり急ぐべし。
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