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■お盆は十年ぶりに五島列島まで墓参りに行ってきた。田舎の夜はひたすら暗い。しかし、月が昇ると一変する。空も大地もそわそわ。人もそわそわし始める。月に手招きされて外へ出た。月のそばで赤く光っている火星。空から降ってくる細かな無数の星。細く絞ったシャッターを長く開いて切る動作を繰り返していたら海に出た。海もそわそわしてやがる。三脚かついで朝まで歩く。
■島の人たちと話をするのが楽しくてしょうがなかった。島の言葉は抑揚が激しく、ボケと突っ込みの応酬が繰り返され、感情をかりたてるからだ。平板な説明文を書き続けてきた者には新鮮で楽しい。最初は会話にうまく入りこめなかったが、しだいに慣れていき話に夢中になっていた。ある認識を共有してないとボケと突っ込みは成り立たない、と、Y氏は教えてくれた。
■フラットベッド型スキャナーでフィルムをスキャンしたとき、解像度を3600dpi以上に設定しても、クリアな画像が得られないのが不満だった。その理由をK氏が教えてくれた。焦点がガラス面にあるからだという。フィルム面にピントが合う、昔だったら100万円近くした高機能フィルムスキャナーが8万円ほどで手に入るらしい。
■坂井泉水は素敵だが『異邦人』は難しい。平井堅がゆっくりとアカペラで歌い上げるとか、氷川きよしがこぶしを利かせてアップテンポで歌うとか、原曲と全く違った哀愁漂う色を出さないとしぼんでしまう。Chemistryとか中島美嘉、あるいは(多分歌わないだろうけど)椎名林檎のアカペラも聴いてみたい気がする。
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