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2003年9月30日(火) 虫けらのごと く
■あれから4年。千夜を超えて夢と現を繰り返せば、どんなに追い込まれていても、人は跡形もなく変貌する。この数年で文章も写真も舌足らずになってしまった。写真はもっと鮮明に、文章はもっと現実味を帯びなければ、もう表現するに値しないからだ。
■というわけで、本日をもってこの形式で表現するグエル川口の私的な「モノ造り日記」は終了させることにした。大きく様変わりすることになるだろう。
■長い間、閲覧していただいた方々、どうもありがとう。

●知らぬ間に虫の死骸が降り積もる●
2003年9月29日(月) さて仕事
■原稿を書くための資料をひたすら読む。

●レイアウトされてない文書を読むことは苦痛●
2003年9月28日(日) 合宿より帰宅/メディアを造る意思
■野球合宿だが翌朝はテニスに決まっている。大汗かいて温泉につかり、高速で戻る。入間駅で降ろしてもらい、各駅停車で夢心地のまま帰宅す。

●ケガから二年ぶりに復帰したK氏が世界を変える●
2003年9月27日(土) ブッカーズ合宿初日
■久しぶりに晴れた。早朝、野球チーム「ブッカーズ」メンバーたちは何台かの車に乗り合わせ、群馬県甘楽(かんら)郡へ向かった。一泊二日の合宿は今年も何とか実現す。

●もめたことなんて忘れて走る浮雲の秋●

●時間と場所をみなで共有できるのは、あと何回?●
2003年9月26日(金) 見えない先に見えるもの
■某公共TV局よりメールが届く。先日、問い合わせしてきた経過報告が書かれてあった。ガウディの企画はT先生にお願いすることになったらしい。T先生なら大丈夫だ。良かった。これと言って私は何の役に立ったわけでもない。そんな相手にこうして丁寧に連絡してくる人の気持ちが嬉しいではないか。「迷宮美術館」という番組には、そんな細やかな心づかいが反映されるに違いない。11月の放映が楽しみである。
■夕方、参宮橋(代々木)にあるイラスト制作会社「スプーン」を訪ね、今回の仕事で無理をお願いしたことを詫びる。「何言うてまんねん」と、大阪弁で塩○氏に一笑される。○下氏らと談笑し、ブツを2本背負って辞す。
■小田急線の代々木上原で千代田線で乗り換え、表参道で途中下車。久しぶりに『大坊珈琲』でブレンドNo.4を飲む。もっとも濃い珈琲は苦味強く甘み深し。この深みは自分では滅多に抽出できない。いつものように、カウンターには客たちが肩を寄せ合って座っていた。いつものように、ネルドリップに湯滴をポトポトとマスターが丹念に落とし深煎りの珈琲を抽出していた。カウンター越しにその様子をじっと眺める客たち。仕立ての良い白いスーツを着た中年女性。分厚い英文の原書を読みながら、時折りノートにメモを取る翻訳者らしき若い女性。やっと週末にこぎつけホッとしている若い営業マン風の男。スパイラルホール隣りにある馴染みのタバコ屋でカートン買いしたGITANESを吸う私。客が少しひけたとき、マスターが口を開いた。ちょっと腰が痛むので、次回のアレには参加できないかな、と彼は小声で言った。
■夜、日比谷で開かれていたMac G5マシンのセミナーに参加していたエイアール菊池氏が赤坂オフィスに立ち寄ってくれた。顔にむくみが見えたので、かなり濃い目に抽出した深煎りモカをだす。南青山にある彼の事務所には、G5マシンが本日入ったという。帰社すると、山ほどのゲラが彼を待っている。彼が帰るとき、頬にうっすらと赤みが差したようで、少しほっとする。ちなみに、うちにG5マシンが納品されるのは28日。

●ブラックティーに浮かぶ灯り●
2003年9月25日(木) 「ガウディカレンダー2004年版」見積もり依頼
■眉毛が濃いのだが、昨日、白髪が1本生えているのを発見し、毛抜きで抜く。今朝、もう1本発見し、毛抜きで抜く。一日でぐいと伸びる白髪って、なんか凄い。黒髪から一夜にして色素が抜けるのかもしれない。白髪が増えるのは寂しいことだが、生きている体を実感した瞬間でもあった。
2003年9月24日(水) やっと原稿提出
■早朝、原稿を提出し仮眠をとる。仕事のフォローが十分にできなかった。
■午後、「ガウディカレンダー2004年版」をデザイン素案を作る。
2003年9月23日(火) 仕事に専念する勤労感謝の日
■全面書き直しが収束したのは翌朝だった。
2003年9月22日(月) 「ガウディクラブ文化協会」月例会
■原稿を提出できないで迷惑をかけてしまった。
■午後、気を取り直し外出。4時過ぎに荒井氏と会う。「ガウディクラブ文化協会」の今後のあり方について話し合う。「ガウディクラブ文化協会」は1989年に会長の田中裕也氏がスペインで発足させたのバルセロナ州政府から公認された団体だ。田中氏はスペインに渡って三十年間、設計図が存在しないガウディの建築物を実測し続け、一千枚を超える作図から建築の秘密を解き明かす鍵をいくつとなく提供している。彼がスペインに渡る以前からの友人である荒井氏は、歯に衣を着せぬ毒舌家。これからの協会が楽しみである。
2003年9月21日(日) 台風接近。大事に至らず。原稿執筆
■雨降りしきる午後、黒い傘を差して溜池山王まで坂を駆け下り、「ローソン」バス停前の郵便ポストに請求書を投函す。
■かっこよく見せる熟練者は、まだ未熟。気負わず基本に忠実であり続ける熟練者は、熟し具合を自分で確かめ楽しむ人。基本を忠実に追えなかった原稿は失敗だ。参った。
2003年9月20日(土) 雨。原稿執筆
■とにかく仕事。
2003年9月19日(金) 朋有り遠方より来る
■午後、神田L社にて会議。目次構成と基本レイアウトがほぼ決まり、検収条件が決まる。
■夕刻、大連より朋来たる。串焼き屋『こっこちゃん』は満席で振られ、焼き鳥屋『鳥友』(とりとも)で飲む。いまいち。若い頃、Y君はやんちゃだったが、責任逃れは絶対にしない、最後まで逃げない奴だった。その姿勢はどこに行っても通用する。彼は今年、役員になるらしいう。
2003年9月18日(木) 見えないものは書けない
■たまに工業製品のマニュアルを書くことがある。■最近ではマニュアルの書き方は成熟したひな型があり、それに従って書くことが多いが、ひな型がない場合もある。そんなときは、執筆基準を取り決め、基準に従って書かねばならないが、たいていはいくつかのひな型をかき集め、いいとこ取りで作業を進めるよう指示を受ける。■その結果はいつも同じ。実際に形にし始めると、基準にブレがあるため、出来上がった原稿はバランスが悪くなる。■最近では不恰好なまま提出することにしている。調整しながら徐々に仕上げていくことで、クライアントも次第に納得していくからだ。■不完全な基準とはいえ、それ以前に構造が決まらないうちに書き始めるのは論外。必ず失敗する。今日も例外ではなかった。
■夜、日本実業出版社のS氏、K女史ら4人で乃木坂に集合。イタリアンレストラン『Lingua Nuda』で会食す。

●陰影。光が遮断されてできる黒い影か、隠れて見えない陰の存在か●
■集中する“あの感覚”は本物かもしれない。
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