top > 主な建築物 > シウダデーラ公園(トップ) 最終更新日: 2004年8月4日

■シウダデーラ公園の設計者は、ホセ・フォントセレー(1829-97)という工匠。彼の助手のひとりとして、ガウディは仕事に参画した。当時、ガウディはまだ学生であった。
■とはいえ、ガウディは中心的な働きをしたのではないかと、現在では評価されている。ガウディが発し続ける魅力が、いかに多くの先人たちから吸収したものか、建築物のいたるところから感じられることは確かだ。
■彼が担当したのは、公園を取り巻く鉄柵と鉄門。これは当時の雑誌でも取上げられ話題となる。落水館(右の絵)の彫像。これにはガウディが当時傾倒していた自然主義的な彩(いろどり)が見える。
■そして、貯水タンクの設計。これは、材料力学を駆使した綿密な構造計算によって周囲をうならせた。
■最初に写真撮影したのは晩秋のことだった。1997年11月13日。バルセロナにしては珍しく曇り空で、肌寒い一日だった。

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シウタデーラ公園
Parque de la Ciudadela
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* 2002年撮影写真を追加!*
2004年8月4日 更新

■シウダデーラ公園のあるバルセロナは、コロンブスが新大陸発見へと旅立った地中海に面した港町。マドリードを中心とするイスパニア文化圏とは袂を分かち、世界に開け、独立性に満ち溢れた土地柄だ。
■敬虔なキリスト教国でありながら、アルハンブラ宮殿に代表される洗練されたイスラム文化への憧憬と嫉妬が交錯する土地柄でもある。ガウディは先人たちから吸収しつつ、設計の多くを自然に学ぼうとしていた。
■公園の中心にある落水館からは、滝が泉に落ちている。落ちた水は池に溜まり、池の水は噴水となって人を楽しませ、浄化されている。
■二度目に撮影したのは、それから五年後の2002年10月19日。秋の日差しが心地よかった。
■公園は小奇麗に整備され、観光地化が進んだ公園からは人の匂いが感じられなくなっていた。噴水も上がっておらず、五年前に見た少女とも会うことはできなかった。


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